歯のクリーニング(PMTC)

日本人の平均残存歯数
ゲストの歯の残存数を増やすこと。それが、私たちハーツデンタルクリニックの使命のひとつです。
日本人は残存歯数が少ない
アメリカやヨーロッパの人たちに比べて、日本人は残存歯数が少ない。というお話をご存知でしょうか。多くの動物は、歯が無くなると死んでしまいます。これは、人間にも当てはまること。年を取っても、元気な方の共通点。それは、歯が健康であるということです。欧米では歯の定期クリーニングを行うことは一般的で、歯の大切さを子どもの頃から認識しています。その結果、グラフのような違いが表れてくるのです。日本人の多くの人が見落としがちな「歯の大切さ」。歯を失くしてから、後悔してしまう人が減りますように。ハーツデンタルクリニックでは、定期クリーニングをオススメしています。
定期的なクリーニングは残存数を増やす
定期的なクリーニングは、歯周病の予防や進行の抑制に非常に効果が高いことが学会でも認知されています。グラフをご覧ください。ブラッシングを自分なりにしっかりして、治療もきちんと受けていても、80歳の時点で歯の数はやはりわずかに6〜7本しか残っていません。ところが、きちんと最新の予防プログラムを受けた人は80歳でも約16本残っています。

保険診療のクリーニングでは不十分?
クリーニングは、保険診療と自費診療のどちらかを選択できます。
保険のクリーニングの特徴
保険診療(3割負担)の場合は、2,500円前後でクリーニングを受けられますが、1回あたりの診療時間は30~60分。使用する器具や薬剤にも制限がかかっており、歯面の汚れを落とす効率は、PMTCほど高くはありません。そもそも保険診療のクリーニングは、虫歯や歯周病の治療および予防を目的としており、歯や歯茎の検査も必ず行わなければなりません。そのため診療時間のすべてをクリーニングに使えるわけではないのです。
自費のクリーニングの特徴
自費のクリーニングであるPMTCには、保険のクリーニングのような制約はかかりません。パウダー状の薬剤を吹き付けるエアフローやジェットウォッシャーなどの機材を使って、歯のステインやバイオフィルム、歯石などを効率良く取り除けます。診療時間のすべてをクリーニングに当てることも可能です。しかも当院のスペシャルコースでは、舌のクリーニングやエナメルケア、フッ素ジェル塗布まで受けることができます。

プロによる歯のクリーニング(PMTC)
P.M.T.C(プロフェッショナル・メカニック・ツール・クリーニング)とは、歯科衛生士によって、専用の機械を用いて行われるプラークコントロール法です。
ホワイトニングとの違いとは?
ホワイトニングは歯の本来の色よりも白くするもので、歯のクリーニングであるPMTCは歯の汚れをとってきれいにすることです。
歯のクリーニングでは歯に付着した汚れや歯石を取り除き、ツルツルのきれいな歯に導く施術です。
こんな方にオススメ
- タバコを吸っていて、ヤニが気になる方
- 歯石がつきやすい、または歯が汚れやすい方
- 歯ぐきが腫れたり、出血のある方
- 入れ歯やインプラントのお世話にはなりたくない方
- 歯ぐきが痩せて、歯が長くなったと言われた、または、ご自身で自覚のある方
- 歯周病やむし歯の予防をしたい方
- 何歳になっても自分の歯で食事を楽しみたい方
歯のクリーニング(PMTC)時間は?
歯のクリーニング時間はおおよそ30分~1時間程度で、基本的には1度のご来院で完了となります。
歯のクリーニング(PMTC)の効果は?
PMTCの効果1.プラークの除去
歯周病やむし歯の予防はもちろん、歯を白くする効果や歯周病やむし歯のリスクを減らすことができます。歯周病やむし歯を引き起こす元凶である、プラーク(歯垢)。このプラークを取り除くには、毎日の丁寧なブラッシングが必要ですが、実は完ぺきにするのは難しいもの。歯ブラシが届きにくいところに、プラークが残ってしまうことが多いのです。それをきれいに取り除いてくれるのが歯のクリーニング“PMTC”。所要時間は30分〜1時間程度。痛みは全くないので安心して受けられます。
PMTCの効果2.バイオフィルムの破壊
歯のクリーニング“PMTC”を行う事でミュータンス菌などの細菌が集合体を作り、歯の表面に形成された膜をバイオフィルムといいます。この幕を破壊して菌の菌力を弱め、むし歯になりにくい口腔になります。また、歯周病・歯肉炎の予防、きれいな歯を保ち、口臭の予防にもなります。

バイオフィルムの有害性について
バイオフィルムは、透明な膜で、肉眼では確認できません。一見するときれいに見える歯面にもバイオフィルムは形成されています。そこには驚くほど多くの細菌が生息しており、虫歯菌、歯周病菌、真菌(カビ)の温床となるのです。
歯垢・歯石の出発点がバイオフィルム
歯垢や歯石は何もない状態からは発生しません。バイオフィルムという“足場”がなければ、口腔内細菌の繁殖も起こらないのです。つまり、歯垢や歯石の出発点となるのがバイオフィルムであり、それをきれいに取り除けるPMTCは、虫歯・歯周病予防において極めて重要な役割を果たすといえます。
バイオフィルムは薬剤の浸透を悪くする
歯を強くするフッ素は、歯質内部にまで浸透させる必要があります。歯面にバイオフィルムや歯垢などが形成されていると、フッ素の浸透が悪くなるため、歯の再石灰化作用が起こりにくくなります。それは唾液による再石灰化作用も同じです。バイオフィルムがきれいに取り除かれた状態であれば、フッ素も作用しやすくなり、歯を強くすることができます。

PMTCの料金
口腔の状態、歯の汚れ具合などによって、下記のコースがございます。
自費診療となります。(保険は適用されません。)
コース | 施術内容 | 費用 |
---|---|---|
スペシャルトリートメント〈60分〉 ※基本コースです。全ての歯をまずはクリーニングした上で、予防したいという方におすすめです! |
歯ブラシプレゼント
・セルフケアアドバイス
・歯石取り(全ての歯石を除去します) ・舌のクリーニング ・前歯中心にPMTC ・エナメルケア |
11,000円 |
スペシャルトリートメント〈90分〉
※基本コースに快適性を付加したコースです。ゆったりと時間でリラックスしながら快適に予防をすすめたという方におすすめです! |
歯ブラシプレゼント
・セルフケアアドバイス
・歯石取り(全ての歯石を除去します) ・舌のクリーニング ・全顎PMTC ・エナメルケア ・フッ素ジェル塗布 |
16,500円 |

副作用とリスク
口腔内(歯、歯肉)の状態には個人差がありますので
まずは保険治療で歯周病を完治させてからの歯のクリーニングになります。
定期的(3~6か月に1度)に通院し、処置を行わない場合、歯周病が再発する可能性があります。

よくある質問Q&A
Q
PMTCって何?
Professional Mechanical Tooth Cleaningの略。歯科医師、歯科衛生士などの専門家により、さまざまな器具とフッ化物入りペーストを用いて、すべての歯面とその周辺のプラーク(歯垢)を除去する方法です。
Q
PMTCはどんな効果があるの?
プラークに含まれる雑菌を落とすことによるむし歯・歯周病予防の効果があります。また、歯肉の腫れや痛みを抑え、苦痛緩和、歯の延命効果も期待できます。
Q
PMTCだけで、むし歯や歯周病は治るの?
PMTCはあくまでケア行為ですから、それだけでは病気は治りません。しかし、プロのクリーニングによってお口の中の殺菌のレベルが低くなれば、それだけ治療成績も良くなります。
Q
PMTCを行うのに最適な年齢はありますか?
年齢によって早すぎる、遅すぎるといったことはありません。PMTCは、いつ始めても一定の予防効果が期待できます。大切なことは、定期的に行うことです。
Q
PMTCで歯は白くなりますか?
歯の表面の着色は落とすことができますが、歯の色そのものは変わりません。
Q
PMTCは何回かかるの?
ケースにもよりますが、通常1回から3回くらいかかります。1回のチェアータイムは約30分から1時間を予定してください。
Q
PMTCはどのくらいの間隔で行うのですか?
その方のリスク(歯や歯肉の強弱、細菌の強さ、唾液の量、着色の程度、生活習慣など)によってさまざまですが、一般的には3?4か月に1回の割合で行います。
Q
PMTCって痛くないの?
歯のクリーニング専用に開発された特殊なブラシやゴムのカップなどを使うので痛くありません。PMTCの特長は、爽快感と快適さにあります。
Q
PMTCはだれが行うの?
歯科医師が行う場合もありますが、通常歯科衛生士が行います。
Q
PMTCにかかる費用は?
患者さんのリスク、歯の汚れ具合などによって、さまざまなケースがあります。詳しくはお気軽にご相談ください。